心と体

すべては流れのなかにある

すべては流れの中にある。流れこそが真実。武道においても、賭け事においても流れがすべてである。流れを読みきれない者はこれらの世界では生き残れない。20年間無敗の麻雀の達人、桜井章一は言う。

「麻雀卓を回っている情報に意味はない。流れをつないでいけば世界は広がる。流れの感覚は非常に大事である」

また、分子生物学者福岡伸一は言う。

「生命とは動的平衡にある流れである。生命を構成するタンパク質は作られる際から壊される。それは生命がその秩序を維持するための唯一の方法であった。しかし、なぜ生命は絶え間なく壊され続けながらも、もとの平衡を維持することができるのであろうか。その答えはタンパク質のかたちが体現している相補性にある。生命は、その内部に張り巡らされたかたちの相補性によって支えられている。その相補性によって、絶え間ない流れの中で動的に平衡状態を保ちえているのである」

古今東西の先人もまた、時間とともに七変化する気の流れを9数理で説いた。魔方陣だ。すべては流れの中にある、流れに身を委ねよということだ。しかしこれはなかなか難しい。どうしても身構えてしまう。常識や固定観念、経験知という色眼鏡でつい見てしまう。そうすると、流れに身を委ねることができなくなる。流れに乗れなくなる。動くときに動けなく、動いてはいけないときに動いてしまう。機・度・間、これが自由自在にできる人は流れに身を委ね切れている。自我という厚い壁をもつ人は当然できない。自己と他、内と外が自在に交流してはじめて可能となる。この壁を私は治療で破ろうと試みている。

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老化とエントロピー

秩序は無秩序へ、形あるものは崩れる。エントロピー増大の法則である。

生命現象は、この世界にあって、もっとも秩序ある仕組みである。エントロピー増大の法則は、この生命の上にも、細胞ひとつひとつまで容赦なく降り注ぎ、タンパク質を変性させ、細胞膜を酸化し、DNAを傷つける。すこしでもその法則に抗うために、生命はあえて自らを壊すことを選択した。率先して分解することで、変性、酸化、損傷を、つまり増大するエントロピーを必死に汲み出そうとしているのだ。

生体において、エントロピーは水でもって体外へ汲みだされる。それ故、いつまでも若くありたいと思うなら、老化を防ぎたいと思うなら、発汗と排尿を大事にすることだ。常に汗をかき、尿の状態を常にチェックする。オシッコを我慢しない、尿の色、回数、量などを常に注意深く観察する。東洋医学的には、水を支配する脾臓・肺・腎臓の問題となる。具体的には、呼吸と食、それに足腰である。

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破壊と再生

生物はわざわざエネルギーを使って積極的に自らを壊しては、つくりかえている。最新の生物学が明らかにしたことは、タンパク質の合成経路は一通りしかないけれど、分解経路は何通りもある、という事実だ。つまり、生物は壊すことの方が主であるということだ。何故ゆえに、そこまでして壊し続けるのであろうか。

秩序は無秩序へ、形あるものは崩れる。エントロピー増大の法則である。

生命現象は、この世界にあって、もっとも秩序ある仕組みである。エントロピー増大の法則は、この生命の上にも、細胞ひとつひとつまで容赦なく降り注ぎ、タンパク質を変性させ、細胞膜を酸化し、DNAを傷つける。

すこしでもその法則に抗うために、生命はあえて自らを壊すことを選択した。率先して分解することで、変性、酸化、損傷を、つまり増大するエントロピーを必死に汲み出そうとしているのだ。

生命はどこまでも積極的であり、常に破壊を伴っている。受け身ではなく、消極的でもない。家内安全、生活の安定などは幻想に過ぎない。安全・安定の裏には常に破壊が潜んでいる。常に前を向き、自らを壊し、変化させることだ。破壊は再生への最短距離であり、破壊は八開でもある。

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時代の転換期、吉田昌郎

この今、我々は時代の転換期に直面している。このことは誰もが薄々とは感じていることではないだろうか。私は、今から30年以上前にそのことを予感して、私なり医療の場においてその準備をしてきた。そして、NAM治療と心音治療を独自に開発した。

現代の日本の状況は果たしてどうであろうか。この時代の転換期をうまく乗り切っていけるであろうか。不安材料には事欠かない。日本人の心身の脆弱化、道徳心の荒廃、危機管理ができず責任をとれない指導者たちのオンパレード・・・。しかしつい最近、私は一筋の光明を観た。福島原発の現場責任者・吉田昌郎所長の存在である。現場には人物がいた。英傑がまだいたのだ!吉田所長という現場を仕切る優秀な指導者がいなかったなら・・・・と、考えただけで背筋がゾーっとしてくるのは果たして私一人だけであろうか。

しかし、日本の危機的状況を救ったその英雄が長期にわたる過剰なストレスと多量な放射能被爆で病(食道がん?)に倒れた。この吉田所長の命を賭した偉大な業績に対して、全国民のひとりひとりが感謝し、その業績を褒め称えなくてはいけない。後世に語り継がねばならない。そういった気運が起こらないようなら日本に明るい未来はないであろう・・・。私は、その墓標に「日本を救った英雄ここに眠る」と刻みたい。

「時代のキーワード―小型化・分散化・多様化」

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鉄分過剰

若い女性の10人に1人は鉄欠乏性貧血といわれる。原因は月経による出血、偏食や無理なダイエットなどがあげられる。こうした現実から、鉄については不足状態ばかりが注目されがちだが、摂り過ぎの危険もある。鉄分の過剰摂取が続いて体内に過剰に存在すると、細胞を傷つける鉄毒性を発し、肝臓などに蓄積して鉄過剰症をもたらす。

鉄過剰症は、進行すると肝臓障害や心不全あるいはがんや神経疾患のリスクを高める。若くて健康であれば、調整機能が十分に働いてくれるので神経質になることはないが、中高年や肥満、脂肪肝、メタボなどがある人は要注意である。

鉄分が多く含まれている食材として、肉、貝、卵といった動物性蛋白質、滋養強壮によいとされるウコンや朝鮮人参、想像以上に多いのが乾燥食材や豆類、ドライフルーツ、インスタントコーヒーなどがあげられる。肝臓によいからとウコンの飲みすぎには要注意である。アルコールを飲んだ後に必ずウコンを飲んでいる人も当然である。ウコンによる肝臓障害が報告されている。

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正義を口にすると正義は腐る

昨今、「暴力団排除」がかまびすしい。この過剰な動きは、過剰な管理社会への一里塚である、と考えるのは私ひとりだけであろうか・・・。戦前、戦中に「天皇陛下」という言葉を出せばすべてが押し黙ったというあの雰囲気に似たものがあるように思われてならない。「暴力団排除」と口にすれば誰も何も言えなくなる。そんな矢先、「暴力団排除」阻止に動く議連の人たちが現れてきた。「暴力団対策のあり方を考える議員連盟の設立趣旨書」に次のような内容が記されている。

「今回の法改定を含む暴力団対策には多くの疑問があります。まず、憲法で保障された基本的人権、とりわけ「個人の自由」という社会の根本的な原理との整合性に問題があると言わざるを得ません。・・・「暴力団」と認定しただけで規制の対象となるのでは極めて恣意的に運用される恐れがあります。・・・」

たいへん勇気ある言動であると思う。「正義を口にすると正義は腐る」。某作家の言葉である。人の心のなかには誰しも光と闇をもつ。あの空海ですらそうである。真理を探究して、これでもかこれでもかと自らの心の奥底を探求した若き空海は、自らの心の奥底に鬼をみた。夢のなかで何人もの若い女性を犯している鬼をみた。空海は問いかけた。「お前は誰だ!」その鬼はニヤと笑って答えた。「俺はお前だ!」

光があれば闇がある。正義があれば悪がある。すべてはコインの裏表である。切って切り離せるものではない。古事記では、光の世界はアマテラス、闇の世界はスサノオが支配したと記している。人体においても、太陽の原理と月の原理がある。月は水を支配している。夜の商売を水商売と言う所以である。

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メタボ検診、コレステロール

メタボ検診でコレステロールが高いと診断されてコレステロールを下げる薬を飲んでいる人はたくさんいる。そして、薬を飲んでから何となく身体がだるくなり、元気がなくなり、足腰が重いと訴える人を外来でよく見かける。多くの人はコレステロールを下げる薬のせいだとは思いもせずにずっと続けて飲み続けている。私に指摘された初めて「そういえば、コレステロールを下げるを飲みだしてからだ・・・」と頷く。

メタボの基準で争う2つの学会がある。製薬会社、厚生労働省、日本医師会が主体となった日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会である。後者は富山大学和漢医学、お茶ノ水女子大学などが中心になっている。日本脂質栄養学会は、「コレステロール値が高いと総死亡率が低下する」「コレステロール低下は意味がない」「日本はLDL(悪玉コレステロール)、中性脂肪が高いほうが長生きする」と発表したのが、昨年の9月である。これに怒ったのが日本動脈硬化学会である。「高コレステロールということは循環器疾患死の危険因子である」と声明文を発表した。

製薬メーカのひも付きの学会は、コレステロールの上限値を220としている。この数値が250にまで引き上げられたらコレステロールを下げる薬の年間の売上はどれほど下がるであろうか・・・。おそらく、十分の一以下にまで下がるのではないだろうか。ちなみに、コレステロール低下剤の年間の売上額は1兆5000億円である。降圧剤が8000億円。高血圧と脂質異常症が製薬メーカのドル箱となっているのは疑いの余地がない。

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心音バンク

心音バンク設立してまだ間がないが、どこで知ったのか時折問い合わせがある。今のところブログと「みかどクリニックのホームページに載せているだけであるが・・・。

妊娠中の母親の心音には我が子を癒す神秘的な力がある。生後13ヶ月までという限定付きではあるが。あたかも、再び胎内に逆戻りさせて再生するかのような・・・。受けた母親は皆一様に言う。

「子育てがこんなに楽で、楽しいのならまた産んでみたい」

早く広めたい、と痛切に思う。なぜなら、心身の根幹を形成し、子育てで最も大事な期間である生後13ヶ月間をいとも簡単に最高の状態で経過させることができるからだ。

大人になってからではもう遅い。小さいときに、特に生後13ヶ月までが非常に大事になってくる。これまでは、この期間はすべて母親の子育てに一任されてきた。医療が手を出すのは子供が病気をしたときのみである。しかし、心音治療はこれを一変させた。子育てという文化を文明にした。妊娠中の母親の心音を使うことによって、心身の質を決定する生後13ヶ月の子育てを母親の手から開放させた。母親の重責を軽くしたのである。

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胎生期治療

生後13ヶ月は胎生期と見做される。つまり、胎内と同じ状況下にあるということだ。このことから、妊娠中の母親の心音を心音治療につかうと胎生期治療が可能となるのではないだろうか・・・。

例えば、妊娠7ヶ月の母親の心音を生後1ヶ月の子供につかうと、便が驚くほどよく出て、ぐっすりと眠る。表情も他の子供に比べて穏やかで、口もとをきりりと締めて賢い印象を与える。妊娠中の心音をつかうと子育てがたいへん楽になり、「こんなに子育てが楽なら、また産んでみたい」と母親は皆言う。

生後13ヶ月は子育ての根幹である。妊娠中の母親の心音には神秘的な力がある。この両者を繋ぐのが心音治療である。

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もし明治維新がなかったなら

もし、日本において明治維新がなかったなら世界はどうなっていたであろうか?白人至上主義、白人優越主義が世界を席巻していったに違いない。人種の格差、東洋と西洋の格差、貧富の格差が今以上に拡大したであろうことは想像に難くない。今の世界のこの豊かさは、日本の明治維新のお陰と言っても決して過言ではない・・・。

なぜ、日本で明治維新が起き、島国の小国にもかかわらず欧米列強の侵略を阻止できたのであろうか?隣国の大国である中国やインドはいとも簡単に侵略され、植民地化されたのに。

日本という国の地理的な優位性か、民族の力か、文化力か、天皇制か・・・・。

そして今、時代は我々人類に生命の質の向上を求めている。量から質へ、肉体から精神へと。日本は、我々日本人は、この時代の声に何と応えるのか・・・。

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